ナイジェリア沖の海賊事件が増加、1週間に1件 国際機関
昨年通年の発生件数は246件で、11年の439件からは大幅に減っていた。今年の第1四半期の37件のうち、3カ所の海域が約3分の2を占めた。ナイジェリア沖の他に、インド沖合が10件、インドネシア沖が4件となっている。ただ、インド沖の事件は投錨した船舶を狙う凶悪度が低い窃盗犯罪が多いとしている。
海賊事件ではアフリカ東部のソマリア沖合や近くのアデン湾が以前は長年にわたる多発海域となっていたが、今年の発生件数はこれまでゼロとなっている。多国籍艦隊による監視活動の強化やソマリアの政情安定化が反映しているとみられる。
IMBによると、過去の海賊事件に絡んで身代金獲得のため今なおソマリア内に拘束されているとみられる乗組員は29人。この中には4年以上人質となり、解放交渉が続けられている漁船のアジア系乗組員26人も含まれる。