ナイジェリア沖の海賊事件が増加、1週間に1件 国際機関
(CNN) 海事犯罪対策に当たる非営利機関「国際海事局(IMB)」は27日、世界規模での海賊事件は過去5年間でほぼ半減したものの、アフリカ西部ナイジェリア沖のギニア湾のみでは増加し、その割合は1週間に約1件に達していると報告した。
今年1~3月の第1四半期内の動向をまとめた報告書で、ナイジェリア沖合を中心に発生している乗っ取りや銃撃などの海賊事件は収まる気配がないと指摘。同海域での船舶や乗組員への暴力は容認出来ない水準にあるとし、身代金狙いなどの拉致の増加への懸念を示した。
報告書によると、同国沖で起きた海賊事件は計10件で、2014年の6件、15年の7件に比べ増えた。
世界全体で見た場合、IMBが把握した海賊事件や未遂は計37件。昨年同期の54件は下回ったが、被害届け出に時間がかかることもあり今年の件数はさらに増える可能性があるとしている。