参院選、与党が改選過半数を確保 改憲勢力で3分の2超える
東京(CNN) 10日投開票の参院選で、安倍晋三首相が率いる与党が改選定数の過半数を確保した。
自民、公明の与党は改選121議席のうち、過半数ラインの61議席を大幅に超える計70議席を獲得した。
非改選分を合わせると、両党をはじめ憲法改正に前向きな改憲勢力の議席数は、改正発議に必要な3分の2を突破した。
安倍首相は10日、テレビ局とのインタビューで「国民に信を問うため、改選議席の過半数に目標を置いた」と振り返り、これを達成することができて「ほっとしている」と述べた。
日本では自衛隊の海外派遣や集団的自衛権の行使をめぐり、憲法改正の是非が議論の的となっている。
安倍首相は国内メディアとのインタビューで、憲法改正は「自民党の悲願」と述べる一方、今後の憲法審査会での議論を通じて国民的な理解を得たいとの考えを強調した。