アサンジュ容疑者、服役に前向き 情報提供者への恩赦が条件
ワシントン(CNN) 告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジュ容疑者が、機密情報の提供者だったチェルシー・マニング受刑者への恩赦と引き換えに米国で刑に服する用意があることを明らかにした。
15日、ウィキリークスはツイッターに「もしオバマ大統領がマニング受刑者に恩赦を与えるなら、アサンジュはそれと引き換えに米刑務所への収監に同意するだろう。法に則っていないことが明らかであってもだ」と投稿した。
アサンジュ容疑者の弁護士は同日、CNNに対し、米当局との取引はマニング受刑者の恩赦が必須条件となるだろうと述べた。マニング受刑者は2013年に、75万ページに及ぶ機密文書やビデオを盗み、ウィキリークスに提供したとして有罪判決を受けている。
アサンジュ容疑者は性的暴行容疑でスウェーデンに移送されるのを避けるため、ロンドンにあるエクアドル大使館に政治亡命中だ。アサンジュ容疑者は、スウェーデンに移送されれば米国への移送に道を開くことになると主張。米国で政府の機密情報を公開した罪で起訴されれば、死刑になる可能性があると訴えている。
今回のツイートは、アサンジュ容疑者の弁護士からリンチ米司法長官に宛てた公開書簡とともに投稿された。この書簡で弁護士は司法省に対し、アサンジュ容疑者への刑事捜査に関する情報を提供するよう求めている。
司法省はCNNの取材に対し、アサンジュ容疑者や弁護士からいかなる取引も持ちかけられた認識はないと回答した。