英国国教会、日曜礼拝を廃止か 一部教会で礼拝できず
ロンドン(CNN) 英国国教会は23日までに、多くの教区で日曜礼拝を全ての教会で実施出来ない苦境に直面しているため、朝夕の日曜礼拝の実施を義務付けている教会法の見直しに当たっていることを明らかにした。
一部の教会で礼拝の執り行いが不可能となっている背景には、参加する信者の減少や教会の増加が絡んでいるとみられる。国教会は今年、日曜礼拝などへの参加者は過去10年で12%減少したとの2014年版の統計データを公表。参加者はイングランドの総人口のわずか2%だった。
CNNの取材に応じた同国教会の報道担当者によると、過去数十年にわたり複数の教会がある教区が増えたことを受け、聖職者が日曜ごとに全ての教会で礼拝などをこなすことが不可能になったという。この結果、聖職者や教会が教会法に違反している現状が続いているがやむを得ない側面があるとの判断を示した。
報道担当者はただ、日曜礼拝に絡む教会法の見直しは礼拝参加者の減少とは関係がないことを強調。現状を正常化させることが本来の狙いと主張した。