大統領警護隊の車列に爆弾、9人負傷 フィリピン
(CNN) フィリピン南部ミンダナオ島のマラウィで29日、ドゥテルテ大統領の警護チームの車列を狙ったとみられる爆発があり、メンバー9人が負傷した。
負傷者のうち1人は重体。チームは50人編成で、30日に予定されるドゥテルテ大統領の訪問に備え、先遣隊として同市へ派遣されていた。
大統領が予定通り同市を訪問するかどうかは明らかでない。
軍幹部がCNNに語ったところによると、ミンダナオ島を拠点とするイスラム過激派、マウテグループによる犯行だった可能性がある。
マウテは先週から、同島ブティグで国軍と交戦中。9月に大統領の出身地、同島ダバオで14人が死亡した爆弾テロにも関与したとみられる。28日に首都マニラの米大使館付近で見つかった爆発装置は、ダバオで使われたのと同じ設計だったとされる。
フィリピン南部にはマウテのほか、イスラム過激派アブサヤフも拠点を置いている。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が次の拠点として狙っているとの情報もある。