ナイジェリア軍が誤爆、避難民や援助職員ら50人超死亡
(CNN) ナイジェリア北東部のボルノ州で17日、ナイジェリア軍の戦闘機が避難民キャンプを誤爆し、避難民や赤十字国際委員会(ICRC)の職員に多数の死傷者が出ている。ナイジェリア政府と赤十字が明らかにした。
ICRCによると、誤爆による死者は50人を超え、ナイジェリア人の赤十字職員も6人が死亡、13人が負傷した。
ナイジェリア軍は、テロ組織ボコ・ハラムの掃討作戦を行っていたと説明。ボルノ州の州都マイドゥグリで記者会見した軍の司令官は、兵士2人が「影響を受けた」と述べた。民間人の犠牲者数については確認できていないとしている。
現地で支援活動を行っている人道団体「国境なき医師団」によれば、死者は52人、負傷者は120人以上に上る。同団体は破壊された建物や負傷者の写真をツイッターに掲載した。負傷者の中には重傷を負って手当てを受ける子どもの姿もあった。
国際移住機関(IOM)によると、ボルノ州は避難民の人口が最も多く、政府軍と武装勢力の戦闘を逃れて同地にたどり着いた人が多数を占める。約180万人の避難民のうち92%は北東部のボルノ、アダマワ、ヨベの3州にある避難民キャンプに身を寄せている。