「最初は心臓発作でも起こしたかと」、目撃者が語る ロンドン・テロ
(CNN) 英ロンドン中心部の国会議事堂近くで22日、男が車で歩行者に突っ込むなどして、4人が死亡した事件で、ウェストミンスター橋にいたという34歳の男性は、車が縁石に衝突したのを見て、最初は運転手が心臓発作でも起こしたのかと思ったと証言した。
ところが「突然アクセルが入ってエンジン音が響いた。橋の壁に衝突して止まると思ったが、引き返して歩道に乗り上げ数人をはねた。私は車道に飛び出して逃げた」とショックが覚めない様子だった。
別の目撃者の男性は、頭から血を流した人や、意識を失って倒れている人を見たと話している。
警察はウェストミンスター地区一帯の道路や議事堂、地下鉄ウェストミンター駅などを封鎖し、間もなくロンドン中心部一帯に封鎖を拡大。ロンドン名物の観覧車は中に乗客を取り残したまま何時間も運転が中断された。
現地時間の午後2時40分ごろ、議事堂近くにあるウェストミンスター橋で車が歩行者らを次々にはねた後、議事堂前のフェンスに衝突。続いて刃物を持った男が議事堂に侵入しようとした。
この事件で、男に刺された議会警備の警官(48)と、女性など3人が死亡した。
容疑者の男は警官に射殺された。警察はテロ事件として捜査に乗り出した。