北朝鮮、核弾頭の小型化に成功か 米情報当局が分析
ワシントン(CNN) 米情報当局は9日までに、北朝鮮がミサイルに搭載可能な小型核弾頭の製造に成功したとの見解を明らかにした。米紙ワシントン・ポストが伝えた。
分析内容に詳しい複数の情報筋によると、小型化した核弾頭の実験は行われていないという。
ワシントン・ポストが報じたのは、米国防総省の国防情報局による分析結果とされる。ある米当局者はこれについて、情報当局全体の一致した意見ではないと指摘。収集される情報が増えれば分析結果も常時更新されると強調した。
ただし、北朝鮮の開発が進展していて、核ミサイルを発射する能力を獲得するのも時間の問題だとする見方では、当局者全員が一致している。
前出の当局者は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長について、核開発に邁進(まいしん)しており、方針を変える様子は見られないと分析。「その発言を文字通りに受け取り、対応を準備する必要がある」と主張した。
北朝鮮は2015年に核弾頭を小型化する能力があると宣言していた。米国でも14年、当時の在韓米軍司令官が「北朝鮮はすでに小型化の能力を獲得した」との見解を示していた。