米爆撃機、欧州で実弾演習参加 ロシア牽制狙う

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米空軍の戦略爆撃機B−52

米空軍の戦略爆撃機B−52

ワシントン(CNN) 米空軍のB−1爆撃機2機とB−52爆撃機1機が23日、英グロスターシャー州のフェアフォード空軍基地に到着した。目的は欧州で行われる合同軍事演習への参加で、ロシアを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

米欧州軍によれば、3機はスロバキアとポーランドで儀礼飛行を行ったのち、チェコ共和国主催の演習「アンプル・ストライク2017」に参加する。

北大西洋条約機構(NATO)によれば、アンプル・ストライクは8月28日から9月9日にかけて行われ、加盟8カ国から30機以上の航空機やヘリコプター、無人攻撃機(UAV)が参加する。

公式には発表されていないが、この演習にはロシアへの牽制の意味が込められている。ロシアは来月ベラルーシで行う大規模な軍事演習の準備に入っている。

この軍事演習はロシア語で「西」を意味する「ザパド」と呼ばれ、ロシアの大規模演習の中で最も諸外国の動揺や懸念を招くものとなっている。英王立国際問題研究所のキアー・ジャイルズ上級研究員はその理由について、近隣諸国への侵略行為を思わせる内容だからだと指摘する。

「ポーランドやリトアニア、そして特にウクライナでは、今年のザパドを隠れ蓑にロシアが軍事作戦の準備を行うのではと心配する声が上がっている」と、ジャイルズ上級研究員は言う。

だが米国とNATO加盟諸国は2014年のクリミア併合以来、ロシア軍の動きに目を光らせており、ロシアの侵略行為を抑止するために時期を合わせた演習を繰り返している。

ロシアによるクリミアの併合や、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力への支援を背景に、欧米とロシアの間の緊張は近年高まっている。

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