ソマリア首都で車両爆弾が連続爆発、20人死亡
(CNN) アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオの警察は14日、同市内で同日、大規模な自動車爆弾が爆発し、少なくとも20人が死亡、多数が負傷したと報告した。
現場は人や車の往来が多いK5地区の道路の交流地点。地元警察の幹部によると、爆発物を積んだ車両の情報を事前につかみ、この車を追跡している際に爆発が起きたという。
この後、現場から1マイル(約1.6キロ)と離れていない地点で別の自動車爆弾も爆発した。負傷者発生の情報はない。この車の運転手は爆発前に逮捕されたという。起爆の方法については不明となっている。
これらの爆発に対する犯行声明などは出ていない。爆発を受け、治安部隊が市内の主要道路を封鎖などした。
最初の爆発現場では、建物が崩壊したり、損傷を受けるなどの被害が出た。駐ソマリア英大使はツイッターで、爆発音は大使館内からも明瞭に聞こえたと書き込み、市街の中に濃い暗色の煙が立ち上る様子のビデオ映像を掲載した。
ソマリアに拠点を築くアルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」は今年初期の数カ月間、複数の車爆弾テロをモガディシオ内で仕掛けていた。
ソマリアは現在、深刻な干ばつなどが原因で飢餓の危機にも直面。国連の今年の報告書によると、食糧不足や国内の暴力で住民310万人が飢餓に襲われる恐れがある。