ロシア機が米海軍機を妨害、「危険行為」と認識 米国防総省
(CNN) 米国防総省は27日、黒海の上空でロシアの戦闘機が米海軍哨戒機の進路を妨害したと明らかにし、危険な行為だったとの認識を示した。
国防総省によると、米国の哨戒機「P8Aポセイドン」は25日に黒海上空を飛行中、ロシアの戦闘機「Su30」に進路を妨害された。同省のバルダンザ報道官はCNNの取材に対し、「米機は公海の上空を飛行していて、ロシアを挑発するようなことは何もしなかった」と話している。
バルダンザ報道官によると、ロシア機は米機の前を右から左へ横切りながらアフターバーナーを噴射したため、米機はジェット後流に突っ込んで機体が15度回転し、激しい揺れに見舞われたという。
ロシア機は、米機から約15メートルの距離まで接近したと同報道官は説明。米機の側では今回の接近中、航空機の位置情報を知らせるトランスポンダーが作動していたとしている。
米海軍当局者によれば、今回の進路妨害は約24分間続いた。
「危険行為は深刻な損傷を引き起こしたり、関係する乗員を負傷させたりする恐れがある」とバルダンザ報道官は強調する。
米軍は今年6月にも、空軍の偵察機がバルト海上空でロシアの戦闘機に異常接近されたと発表していた。