赤い発疹出る「猩紅熱」、英国で感染拡大

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小児に多い感染症「猩紅熱」の報告件数が英イングランドで急増している

小児に多い感染症「猩紅熱」の報告件数が英イングランドで急増している

(CNN) 小児に多い発疹性の感染症「猩紅熱(しょうこうねつ)」が英国で猛威を振るい、保健当局が保護者らに注意を呼び掛けている。

昨年9月半ばから今月18日にかけ、英イングランドの保健当局に寄せられた猩紅熱の感染報告は1万5370件を超えた。病気に対する認知度が向上したことなどにより、報告件数が増えている可能性もあるとみられる。

ざらざらした赤い発疹が現れる猩紅熱は感染力が高く、A群溶血レンサ球菌と呼ばれる細菌によって発症する。成人よりも10歳以下の子どもがかかるケースがはるかに多い。

感染初期であれば症状は軽く、抗生物質での治療が可能なため、保健当局は保護者らに対し発疹の有無などに注意を払うよう呼びかけている。早めの治療を施せば、肺炎などの合併症を引き起こすリスクも低減できる。

医学誌ランセットに掲載された最近の研究によれば、2013年に4700件だったイングランドでの猩紅熱の感染件数は、14年に1万5637件と3倍の水準に跳ね上がった。16年には2万件近くまで増加し、過去50年間での最高を記録したという。

症状の赤い発疹はまず首や顔に現れ、胸や背中などへ広がっていくのが一般的。発疹は圧迫すると白くなり、かゆみを伴うこともある。激しいのどの痛みや高熱、頭痛、悪寒、嘔吐(おうと)なども猩紅熱によくみられる症状とされる。

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