シリア南西部の市場で自爆テロ、38人死亡
(CNN) シリア南西部スワイダ県の県都スワイダにある野菜市場で自爆テロがあり、38人が死亡した。現地のテレビ局、アルイクバリヤが25日に伝えた。
犯行声明は出ていないが、国営メディアは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による犯行との見方を示した。
現場の映像には遺体が焼け焦げ、車が壊れ、露店が吹き飛ばされた様子が映っている。
報道によると、シリア軍は同市内で2件の攻撃を未然に防ぎ、容疑者2人を射殺していた。犯行グループはその後で自爆したという。
ISISはこの日の夜明けから、同じ県にある複数の村落で同時に攻撃を仕掛けていた。
シリア政府軍は最近、南部に点在するISIS残党に対する掃討作戦を強化し、反体制派に対しても攻勢を強めている。
現地で人命救助活動に当たっていたボランティア団体「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」のメンバーはイスラエル軍の協力で退避したが、依然として300人近くが足止めされているという。