写真特集:スリランカ爆発、悲嘆と警戒の現場
聖アンソニー教会で爆発があった後、涙を流す女性=21日、コロンボ/Dinuka Liyanawatte/Reuters
(CNN) スリランカの教会やホテルなどで21日に相次ぎ発生した爆発の死者は、当初の発表よりさらに増え、290人に達した。地元警察が明らかにした。事件に関連して、これまで24人を拘束したとしている。
計8カ所の爆発現場での負傷者数は500人を超えた。
22日には中部の都市ダンブッラのホテルで、「挙動不審の」男2人を拘束。警察はCNNの質問に対し、前日の爆発に関連しての逮捕だと説明した。
一方、スリランカの国際空港近くの道路では、長さ約168~183センチの即席の爆発装置が見つかった。空軍の報道官がCNNに明らかにした。
ポリ塩化ビニルの管で包まれたこの装置は21日午後10時15分ごろ発見され、当局が信管を外す処理を行った。
現時点で一連の爆発に関する犯行声明は出ておらず、地元警察は捜査を継続している。プレマダサ住宅・建設相は今回の事件を「新たなタイプのテロ」と形容。比較的平穏だったこの10年間から情勢が変化したことを示唆した。
スリランカでは、タミル人の分離独立を掲げる武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」と政府との約30年に及ぶ内戦が2009年に終結している。内戦中には7万~8万人が死亡したとされ、プレマダサ氏によれば当時はあらゆる施設が無差別攻撃の標的になったという。