金正恩委員長、白馬で白頭山に登頂 北朝鮮メディアが写真公開
ソウル(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は16日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が白馬に乗って雪に覆われた白頭山の山中を進む様子を捉えた写真を公開した。
多くの朝鮮の人々にとって、白頭山は神聖な場所と考えられている。
白頭山はまた朝鮮半島で最も高い山。伝説によれば、4000年前に朝鮮で最初の国を開いた檀君の誕生の地とされる。
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昨年行われた南北首脳会談では、金委員長は、訪朝した韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領とともに白頭山を訪問していた。韓国大統領による白頭山登山は文氏が初めてだった。
金委員長による白頭山登頂は朝鮮半島情勢の緊張が高まる中で行われた。北朝鮮は今月に入り、新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射試験を行っていた。ミサイル発射は5月以降で11回目。それ以前は1年以上にわたってミサイル発射実験は行っていなかった。
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白頭山は北朝鮮にとって重要なプロパガンダの一部となっている。北朝鮮社会は民族的な純血を重視しており、国営メディアは金一族について「白頭山の血統」と称賛している。これによれば、金一族は古代の伝説的な朝鮮半島の王たちとつながりがあるとされる。
金日成国家主席は日本軍との戦闘において白頭山をアジトとして利用したとされる。