唾吐きかけられた駅員が新型コロナで死亡、英警察が男性から事情聴取
(CNN) 英ロンドンで駅の切符売り場に勤務していた女性係員が新型コロナウイルスに感染したという男から唾(つば)を吐きかけられた事件に関連し、英鉄道警察が57歳の男性から事情聴取を行ったことを明らかにした。
被害者のベリー・ムジンガさん(47)は事件後に新型コロナウイルス感染症を発症し、翌月死亡していた。
労組の発表によると、ゴビアテムズライン鉄道(GTR)の係員だったムジンガさんは、ロンドン中部ビクトリア駅で同僚と勤務中に、新型コロナウイルスに感染したという男から唾を吐きかけられ、咳(せき)を浴びせられる被害に遭った。
英鉄道警察は、3月21日にビクトリア駅で発生した事件を受けて捜査を行った結果、ロンドンに住む57歳の男性を突き止めたと発表。17日にロンドン市内の警察署でこの男性から事情を聴いたことを明らかにした。事件に関連してこれ以上の人物の特定を行う予定はないとしている。
事件については引き続き証拠の照合を行い、事件が起きた経緯を捜査するとしている。
被害者のムジンガさんには基礎疾患があった。事件の数日後に救急車で病院に搬送されて人工呼吸器を装着され、4月5日、夫と11歳の娘を残して亡くなった。