組織犯罪捜査で現金7億円以上を押収、男3人に禁錮刑 英ロンドン
ロンドン(CNN) 英ロンドン警視庁が昨年、銃や薬物をめぐる組織犯罪の捜査で、アパートの一室から現金500万ポンド(現在のレートで約7億8000万円)を押収していたことが分かった。現金を隠し持っていた男ら3人に28日、禁錮刑が言い渡された。
当局によると、3被告のうち1人(36)が昨年6月、市内のアパートから重そうなバッグ持ち出し、近くの車に運び込もうとしているところを警官らに発見された。バッグの中には大量の現金が詰まっていた。
このアパートを捜索したところ、500万ポンドの現金が見つかり、大規模な資金洗浄の手口が明らかになった。警視庁幹部によると、英国の警察が一度に押収した現金としては史上最高額とみられる。
さらに男の自宅で、約3万9000ユーロ(現在のレートで約520万円)と8000ポンドあまりの現金が押収された。
ベッドの下から見つかった現金/Metropolitan Police
この男を含む3被告が昨年、不正な資金を隠し持っていた共謀罪などで有罪を認めていた。
男には禁錮3年9カ月の実刑が言い渡された。残る2人のうち1人は大規模な資金洗浄の実行犯として禁錮3年4カ月の実刑、残り1人は執行猶予2年つきの禁錮1年8カ月の刑を言い渡された。