英団体、東京五輪の高温リスクに警鐘 選手からも「危険領域」の声

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今月5日、五輪のテスト大会として札幌で開催されたハーフマラソンで競り合う選手たち/Kyodo News//Getty Images

今月5日、五輪のテスト大会として札幌で開催されたハーフマラソンで競り合う選手たち/Kyodo News//Getty Images

(CNN) 今夏開催予定の東京五輪では、猛烈な暑さと高い湿度が参加選手らに重大な脅威を及ぼす恐れがある。新たな報告書により、そうした見解が示された。

報告書はスポーツにおける持続可能性を提唱する英国の非営利団体BASISがこのほど公表したもので、主導的立場にある競技者や科学者が抱く懸念を詳述しつつ、日本の高温が健康に与え得る影響についてまとめた。

報告書によると東京の平均気温は1900年以降2.86度増と、世界の平均の3倍を超えるペースで上昇しているという。

東京五輪の開催期間に当たる7月23日から8月8日までは、例年日本で年間の最高気温が記録される時期に重なる。気候の温暖化に伴い、この最高気温も一段と上昇する傾向にある。

CNNの気象学者はこの時期の最高気温について、通常30度台半ばだが、近年では40度に迫る水準に跳ね上がることもあるとしている。

ボートの英国代表で東京五輪での活躍が期待されるメリッサ・ウィルソン選手は、今回の研究論文の著者に対し「危険な領域に近づくのは間違いないと思う」と指摘。「アスリートがゴールした後、疲労困憊(こんぱい)で体を投げ出し、そのまま起き上がれないのを見るのは恐怖の瞬間だ」と述べた。

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