女性兵士がハイヒールで行進、ウクライナ軍に議員から批判噴出

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ハイヒールで行進の訓練をする女性兵士/Ukrainian Defence Ministry Press/AFP/Getty Images

ハイヒールで行進の訓練をする女性兵士/Ukrainian Defence Ministry Press/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ軍が8月24日に行われるソ連からの独立30年を祝う記念式典のパレードに向け、女性兵士にハイヒール姿で行進させる訓練を行っていることに対して議員らが批判を強めている。

国防省は1日、独立30年記念のパレードで女性兵士が行進すると発表。女性兵士はステップを習得するため1日2回の訓練を行っており、順調に進歩していると軍幹部は述べ、パレードではハイヒールを履かせることを確認した。

女性士官候補生は「今日は初めてハイヒールを履いて訓練しました」「長靴より少し難しかったけれど、やってみます」とコメントしている。

しかし国防省の映像が地元メディアで紹介されると、ハイヒールで行進させることに対して多数の議員から批判が噴出した。

ウクライナ議会のコンドラチュク副議長は、超党派の議員でつくる「機会均等」議員団とともに、女性兵士をハイヒールで行進させるという決定を見直すよう、タラン国防相に申し入れた。

ステファニシナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相など閣僚を含む4人も、国防省の決定を批判する共同声明に署名。「かかとの高い靴は兵士の戦闘能力とは相いれない。そのような靴を履いてパレードで『プロイセンの』ステップを踏めば、故意に兵士の健康を害する」と指摘した。

ウクライナ軍の女性兵士は5万7000人。同国が採用している北大西洋条約機構(NATO)の基準では、性別を問わない平等の原則が無条件に適用される。

批判を受けて国防省は、他国の兵士がハイヒールを履いている写真をフェイスブックに投稿した。

これに対してステファニシナ氏らの声明では、NATO加盟国の中には制服の一部として女性兵士にハイヒールを支給している国もあるものの、パレードの行進でハイヒールは履かせないと反論している。

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