ミャンマーで拘束の米国人ジャーナリスト、釈放され帰国の途に
香港(CNN Business) ミャンマーで5月に拘束され、禁錮刑を言い渡されていた米国人ジャーナリスト、ダニー・フェンスター氏(37)が釈放され、帰国の途に就いたことが分かった。
ミャンマー国軍の報道官がCNN Businessとのインタビューで、フェンスター氏は釈放され、送還されたと述べた。釈放の詳細な理由については後日発表する方針を示した。
人道目的で個人的に同国を訪れていた米国の元国連大使、ビル・リチャードソン氏は15日、同氏が一両日中にカタール経由で帰国すると発表。国軍トップのミンアウンフライン最高司令官と直接会って交渉したことを明らかにした。
フェンスター氏の家族は「大変うれしい」との声明を出し、リチャードソン氏や支援者らに感謝の意を表した。
フェンスター氏は現地のニュースサイト「フロンティア・ミャンマー」の編集局長を務めていた。5月27日にヤンゴンの空港から家族のいる米国へ向かおうとしたところを拘束され、収監された。非合法組織と違法な形でかかわった罪などに問われ、今月12日に有罪判決を言い渡された。
フロンティア・ミャンマーのソニー・スエ最高経営責任者(CEO)はCNN Businessとの電話で、同氏がすでに空路出発したと語った。
国連によると、ミャンマーでは今年2月の軍事クーデター以降、ジャーナリストやメディア関係者ら約126人が拘束され、約47人が今も収監されている。