ウクライナ情勢の外交努力、ナチス宥和の協定時に類似 英国防相

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ウォレス英国防相が、現在の外交努力と第2次大戦前の状況の共通点に言及した/Alexander Zemlianichenko/Pool/AFP/Getty Images

ウォレス英国防相が、現在の外交努力と第2次大戦前の状況の共通点に言及した/Alexander Zemlianichenko/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 英国のベン・ウォレス国防相は17日までに、ウクライナ情勢をめぐるロシアと米欧の外交解決の努力に触れ、チェコスロバキア(当時)のズデーテン地方のナチス・ドイツへの割譲を許した1938年のミュンヘン協定の時期に似た兆しが嗅ぎ取れるとの見方を示した。

英紙サンデー・タイムズとの会見で述べた。この兆しは西側諸国の一部に見て取れるとも述べた。

ミュンヘン協定にはナチス・ドイツ、フランス、イタリアと英国が参加。欧州大陸での戦火を避けるための交渉だったが、ナチスへの宥和(ゆうわ)姿勢を示したことで結果的に第2次世界大戦の勃発(ぼっぱつ)の要因の一つになったとされる。

ウォレス国防相は、現在のウクライナ情勢に関連し、極めて多大な外交努力が注がれているもののロシアによるウクライナ国境線での兵力増強は止まらず、続いていると指摘。

英国のブランドン・ルイス北アイルランド相は英スカイニューズ・テレビとの会見でウォレス国防相の発言に言及し、第2次世界大戦の間際とウクライナ情勢に関する現在の外交努力を比較したものと説明。

先の世界大戦が始まる前、多数の外交工作が実施され、進展しているとの思いが流れていたがそうはならなかったと主張。「ロシアには今や極めて迅速に行動に出られる能力があることを認識する必要がある」と説いた。

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