学校でのベール禁止、州最高裁が支持 インド南部

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禁止令に抗議するイスラム教徒の人たち=2月19日、インド・ベンガルール/JAGADEESH NV/EPA-EFE/Shutterstock

禁止令に抗議するイスラム教徒の人たち=2月19日、インド・ベンガルール/JAGADEESH NV/EPA-EFE/Shutterstock

ニューデリー(CNN) インド南部カルナタカ州の教育機関でイスラム教徒の女性が頭を覆うベール「ヒジャブ」の着用が禁止され、イスラム教の生徒らが抗議していた問題で、同州の最高裁が15日、禁止令を支持する判断を下した。

州内の学校や大学で教室への立ち入りを繰り返し拒否された生徒らが、禁止令の撤回を求めて訴えていた。

しかし最高裁は、ヒジャブの着用はイスラム教の信仰に不可欠な慣行ではないとして、訴えを退けた。学校の制服は適正な規則で憲法上も認められ、生徒が拒否することはできないとの見解を示した。

ヒジャブ禁止令をめぐっては、教室内での着用許可を求める生徒らが1月に実施した小規模なデモをきっかけに、対立するヒンドゥー教の右派勢力もデモで対抗。首都ニューデリーや南部ハイデラバード、東部コルカタでは生徒側を支持する女性らが抗議行動を展開していた。

最高裁の判断をきっかけにデモが再燃する事態も懸念されることから、同州のボンマイ首相は15日の記者会見で「平和と秩序の維持」を呼び掛けた。

専門家らは禁止令について、モディ首相が率いるヒンドゥー至上主義の国政与党、インド人民党(BJP)による少数派イスラム教徒への締め付け強化を反映しているとの見方を示す。

カルナタカ州の与党もBJPで、イスラム教徒が人口に占める割合はわずか13%。これまでにもヒンドゥー教徒を優遇する州法が成立している。

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