マリウポリ住民避難支援のボランティア9人、ロシア軍が拘束

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マリウポリ住民の避難を支援するバス運転手9人がロシア軍に拘束されたという/CNN

マリウポリ住民の避難を支援するバス運転手9人がロシア軍に拘束されたという/CNN

(CNN) ウクライナで食料支援や避難支援を行っている現地のボランティア団体「ヘルプ・ピープル」は、南東部マリウポリの住民を避難させようとしたバスの運転手9人がロシア軍に拘束され、連絡が取れなくなったと訴えている。

同団体のアレックス・ボロニン代表がCNNに語ったところによると、ミニバスの運転手計10人は、ロシア軍に包囲されたマリウポリの住民避難を支援するために私有車でドンバス地方に入ったが、ロシア兵に止められてロシアへ向かうよう指示された。それを拒むと拘束され、1人を除く全員と連絡が取れなくなったという。

運転手は3月26日、27日、31日に出発し、翌日から連絡が取れなくなった。かろうじて脱出できた人の話によれば、ロシア軍はマリウポリからの避難民を乗せた車を運転手から奪い、避難民をニコルスキ村に連行。運転手は連れ去られ、一部はドネツクにある拘置所で拘束されているという。

ドライバー10人のうち1人は解放され、3人はドネツクにいることが分かっているとボロニン代表は説明、「彼らは暴力的な尋問を受け、食事もろくに与えられず、恐ろしい状況に置かれている。残る全員は、最大で30日間、(拘置所に)とどまる権利があると告げられた」と語った。

ドライバーの居場所や置かれている状況について、CNNは独立した立場からの検証はできていない。

ウクライナ当局者によると、マリウポリの住民は今も約10万人が避難を必要としているが、ロシア軍は避難バスがマリウポリに入ることを認めていない。人権団体などによれば、分離独立派の支配するドネツク人民共和国にある「選別センター」に民間人数万人が送り込まれ、ロシアに強制連行されているという。

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