マリウポリ攻防戦、孤立のウクライナ軍が戦力結合し死守の構え
これより前、同海兵旅団の兵士1人はフェイスブックに動画を投稿し、ロシア軍に円形状に包囲され、弾薬や食料の補給もないが最後まで死守すると宣言。陣地は放棄せずこの街の至る場所を最善を尽くして保持するとし、海兵を信じ、信じ続けている全てのウクライナ国民への感謝を示し、「我々はこの信頼感を長い間、持ち続けている」と主張した。
米戦争研究所は10日、マリウポリの防衛戦に触れ、重大局面に差しかかったと分析。ロシア軍は同日、市内を中心部から海岸部までの間で二つに分離し、残るウクライナ軍部隊を二つの場所で孤立させたと説明した。この場所は南西部にある主要な港湾部と東部にある製鉄所となっている。
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は13日、マリウポリの商港を制圧したとの声明を発表した。CNNはこの声明の真偽を独自に確認出来ていない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、マリウポリの戦闘などに伴う死者は数万人規模としたが、独立的に立証された数字でもない。
一方、同市のボイチェンコ市長は13日、市内外で退避を待つ市民は最多で18万人に達すると述べた。これまで市外へ脱出した住民は計約15万人。ウクライナ政府のベレシュチュク副首相によると、ロシア軍が避難民を乗せたバスの運行を阻止したため退避の回廊は13日には機能しなかった。