乗組員退避のロシア軍艦、守備隊が「くたばれ」と威嚇はねつけた艦 ウクライナ顧問
(CNN) 13日に乗組員が退避したロシア軍巡洋艦「モスクワ」について、2月に黒海のスネーク島であった有名なやり取りに関わった艦であることが分かった。ウクライナ大統領府の顧問が明らかにした。
スネーク島ではこのとき、ウクライナの守備隊がロシア軍の威嚇に対して「ロシアの軍艦、くたばれ」と応じる出来事が発生。その後、島はロシアのミサイル攻撃を受けていた。
ロシアとウクライナはモスクワの艦上での出来事について相反する主張をしている。ロシアは国営メディアで、艦上で起きた火災により火薬が爆発し、乗組員が退避したと報道。一方、ウクライナ南部オデーサ州の知事は、同艦がウクライナのミサイル攻撃を受けたと主張した。CNNは何が起きたのかを独自に検証できていない。
ただ、ウクライナのアレストビッチ大統領顧問は、事実関係の把握で混乱があることを示唆した。
アレストビッチ氏は大規模な火災が起きたことを明らかにしたうえで、海が荒れているため支援が可能かは分からないと説明。乗組員は510人だと述べた。乗組員が誤った場所でたばこを吸っていた可能性や、何らかの安全対策違反があった可能性にも触れた。
同艦は現在、黒海にいるという。
2月でスネーク島で起きた出来事に関し、アレストビッチ氏はモスクワが関わっていたことを確認。「その通り、この艦船だ。守備隊に攻撃を加えていた。ロシア海軍の旗艦だ」と述べた。