ミコライウやオデーサにもミサイル攻撃、民間人3人死亡 ウクライナ南部
(CNN) ロシア軍がウクライナへのミサイル攻撃を強化するなか、南部の都市ミコライウの当局者らは、同市に27日夜、ロシア軍が約11発のミサイルを撃ち込んだと発表した。
ミコライウ州の軍政トップ、ビダリー・キム氏は、一部のミサイルを対空防衛システムで撃墜したと述べたが、詳細には言及しなかった。
キム氏によると、ミコライウの南西に位置する沿岸の町オチャキウにもロケット弾が撃ち込まれ、6歳の女児を含む3人が死亡、6人が負傷した。
ウクライナ軍南方部隊の報道官は、ミコライウへのミサイル攻撃で死傷者が出たとの情報はないと述べた。
同報道官は、南部オデーサ州への攻撃に中部クレメンチュクでショッピングモールに命中したのと同じ長射程空対艦ミサイル「Kh―22」が使われたと指摘。これは旧型のミサイルで誘導の目標がまったく定まらないと語り、「民家へのまったく不合理な攻撃はそれが理由だろう」との見方を示した。
ウクライナ軍は南部でこのほか、ロシアが対空防衛システムを張り巡らす黒海のスネーク島への攻撃を続けているという。同報道官は、ロシアのレーダー基地は現在、稼働していないと主張した。
報道官によれば、ミコライウ州の南側に位置するヘルソン州でもロシア軍からの砲撃や空爆が続くなか、ウクライナ軍がゆっくりと前進しているという。