ウクライナ、高温に襲われ半数超の地域で火災発生の重大警報

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(CNN) ロシアの侵攻に抗戦を続けるウクライナの水文気象学センターは22日朝、同国の州など地方行政区の半数以上で高温が原因の火災発生の可能性が極度に高い状況に直面していると警告した。

欧州大陸で猛威を振るう熱波襲来の一環とみられる。ウクライナでは27ある地方行政区のうち、15で「危険な気候条件」を示す火災脅威警報の「オレンジ」が出された。高い大気温度と乾燥気候が結合した結果となっている。

同センターが公開した気象地図によると、火災発生の危険がある地域は大半が西部や南部に位置する。警報が出されたのはオデーサ、ミコライウ、ヘルソンやザポリージャ各州などとなっている。

センターによると、南部、西部に加えジトーミル、ビンニツァ各州では23~25日に火災発生の危険レベルが過度に高い気象条件が発生する可能性がある。

欧州大陸の多くの地域では過去1週間、記録的な高温や山林火災などに見舞われた。

英国では40.3度の史上最高の気温を観測。世界保健機関(WHO)によると、スペインとポルトガルでは熱波が原因で住民1700人以上が亡くなった。スロベニアでは過去最大級の山林火災が発生した。

世界気象機関(WMO)当局者は、この熱波は西欧諸国の一部でピークを迎えた後、東進すると予報している。

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