渦中の12歳少年死去、生命維持治療の継続めぐり両親と病院が法廷闘争 英

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アーチー・バターズビー君/Hollie Dance/AP

アーチー・バターズビー君/Hollie Dance/AP

(CNN) 英国で治療を続けるかどうかをめぐって両親と病院が法廷闘争を続けていた12歳の少年が、6日に死去した。遺族側が明らかにした。

母のホリー・ダンスさんによると、アーチー・バターズビー君は現地時間の6日午後0時15分、王立ロンドン病院で亡くなった。医師が人工呼吸装置を止めた数時間後だった。

ダンスさんによると、病院からはこれ以上できることはないと告げられ、6日午前に生命維持装置を外すと通告されていた。

アーチー・バターズビー君/Hollie Dance/AP
アーチー・バターズビー君/Hollie Dance/AP

アーチー君は今年4月、意識を失って倒れているところを母親に発見され、以来、昏睡(こんすい)状態が続いていた。英PA通信によると、人工呼吸器や薬物治療を組み合わせた延命治療が行われていたという。

医師団はアーチー君の「脳幹死」を宣告。これに対して家族側は、回復の望みがあるとして生命維持のための治療継続を求め、法廷で争っていた。

ここ数日は、ホスピスに転院して死なせてほしいと求め、英高等法院や控訴裁、欧州人権裁判所に訴えを起こしていた。

バーツヘルスNHSトラストのアリステア・チェサー最高医療責任者は6日の声明で、アーチー君は裁判所の判断に沿って治療を中止した後、王立ロンドン病院で家族にみとられて亡くなったと発表した。

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