イジュームの集団墓地、子ども含む遺体をさらに掘り起こす
(CNN) ウクライナ当局は19日、同国東部イジュームで、子ども2人を含む民間人の遺体がさらに掘り起こされたと明らかにした。
当局によれば、イジュームとは別に首都キーウ郊外のブチャでも2体の遺体が発見された。ブチャでは開戦時に多くの人が殺害されていた。
ハルキウ州の軍政トップによれば、イジュームでは集団墓地から民間人を中心に146体の遺体が掘り起こされた。
軍政トップによれば、一部の遺体には暴力による死の痕跡が残っているほか、手を縛られたり、拷問の痕がみられたりする遺体もある。地雷の爆発による負傷や刺された傷がある遺体もあるという。軍政トップは、全ての遺体は死因を確定させるために検視に送られると付け加えた。
イジューム市長は18日、遺体の掘り起こしは、さらに2週間続く可能性があると明らかにしていた。
ウクライナ国防省によれば、イジュームでは少なくとも440人分の無名の墓が見つかった。ウクライナのゼレンスキー大統領は一部の遺体からは拷問の痕が見つかったとして、ロシアを非難していた。ロシアはこうしたウクライナの戦争犯罪の主張について、うそだとして否定している。