戦争犯罪の申し立ては「うそ」、ウクライナを一蹴 ロシア
(CNN) ロシアのペスコフ大統領報道官は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領が同国北東部でロシア軍が戦争犯罪を行ったと主張していることについて、「うそだ」と一蹴した。ペスコフ氏は、ウクライナ首都キーウ近郊のブチャで行ったものと同様のシナリオを実行しているとして、ウクライナ政府を非難した。
ペスコフ氏は「これはブチャと同じシナリオだ。これはうそだ。我々はもちろん、この物語全体の真実を守る」と述べた。
ロシア軍がウクライナ・ハルキウ州から後退した後、解放されたイジュームで集団墓地が発見され、ウクライナ国防省は少なくとも440人分の無名の墓が見つかったと明らかにしていた。
ゼレンスキー氏は16日、遺体の一部には拷問の痕跡が見つかったとして、残虐行為とテロ行為でロシアを非難した。
2月24日にロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、民間人に対する虐殺行為の疑惑が数多く浮上している。ブチャでは調査官や記者によって、ロシア軍によるものとみられる虐殺行為がロシア軍の撤退後に明らかになっている。
ロシア側は、ブチャで民間人を殺害したとの申し立てについて、仕組まれた挑発行為だと一蹴している。