ロシア下院、兵役に関する法律を修正 義務違反を厳罰化
(CNN) ロシア下院は20日、兵役に関する法律を修正し、脱走や徴兵忌避などの違反に対する罰則を強化した。ロシア国営タス通信が伝えた。
今回の修正によれば、動員あるいは戒厳令の期間中、暴力行為あるいは暴力による脅迫を含む公式命令に違反する強制や兵役に関連した抵抗については最長15年の禁錮刑となる。
ロシア下院ではこれとは別に、刑法の修正の準備を進めている。修正案では、戦時中の武器や装備品の破壊や過失による破損について5年以下の禁錮刑が提案されている。RIAノーボスチ通信が伝えた。
議員はまた、刑法に対して、「動員」「戒厳令」「戦時」「武力衝突」の概念を導入した。これらは刑事事件の判決に際して加重要素とみなされる。
ロシア大統領府は、全国的な動員に関するいかなる議論も否定しているものの、ロシアの議員やコメンテーターの間では動員に関する議論が始まっている。これは、現在軍隊に所属している兵士の徴兵期間を延長したり、予備役の軍人を招集したり、軍事訓練を受けた年齢制限内の男性を呼び込んだりすることを意味しそうだ。