ドイツ、ガス貯蔵量が90%超に ロシア産エネルギーからの脱却目指す
(CNN) ドイツの天然ガスの貯蔵量が容量の90.07%に達したことがわかった。天然ガスの貯蔵量などに関する情報を提供している「GIE AGSI+」がウェブサイトで明らかにした。
ドイツは欧州最大級の経済大国だが、家庭や重工業の電力供給には特にロシア産の天然ガスに依存している。
ドイツはロシア産エネルギーへの依存から脱却しようとしており、現在はオランダやベルギー、ノルウェーからパイプラインを通じて天然ガスを受け取っている。
ドイツのハベック経済相は、ドイツはロシア産の天然ガスがなくても、冬を乗り越えることができるとしながらも、春以降の供給水準については懸念を表明した。
ハベック氏によれば、経済活動によってガスが消費されるため、春には備蓄が空になる可能性があるという。
ドイツのガスや電気の規制当局は先に、追加措置を取らない場合には貯蔵量が95%の水準に達しない可能性が高いとの見通しを示していた。
そうした見通しは、ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが欧州へ天然ガスを供給しているパイプライン「ノルドストリーム1」を通じたガス供給をさらに減らすと発表したことを受けて出ていた。