ウクライナ東部で「激しい戦闘」、ロシア軍に大きな被害 ゼレンスキー氏

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榴弾(りゆうだん)砲をロシアの陣地に向けて撃つウクライナ軍=8日、ドネツク州
/Oleksandr Ratushniak/Reuters

榴弾(りゆうだん)砲をロシアの陣地に向けて撃つウクライナ軍=8日、ドネツク州 /Oleksandr Ratushniak/Reuters

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は8日の定例ビデオ演説で、同国東部ドネツク州やルハンスク州の前線でロシア軍との激しい戦闘が続いていると述べた。

ゼレンスキー氏は、特にドネスク州の戦況が厳しいと指摘。ロシア軍の活動は極めて激しいレベルにあり、連日数十件の攻撃が繰り返されていると語った。

同氏によれば、ロシア側には甚大な損失が出ているものの、州境まで到達せよとの指示は変わっていない。これに対してウクライナ軍は、「領土を1センチたりとも譲らない」構えで抗戦しているという。

南部ヘルソン州では、ウクライナ軍が全領土の解放に向けて陣地を強化し、占領の長期化を阻止するべくロシア軍の後方支援を断ち切っている。

すでに解放された地域では、復興作業が続く。北東部ハルキウ州の2地区では、1000以上の世帯でガスと電力の供給が復活した。

同日夜の時点で停電が続いているのは、国内14州と首都キーウ(キエフ)の約400万世帯。ただしその大半は、安定供給に向けた12時間ごとの計画停電だという。

ゼレンスキー氏はまた、エネルギー危機に対応するため、発電機やバッテリー、変電設備など暖房シーズンに必要な品目を、付加価値税と輸入関税の対象外とする方針を示した。

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