徒歩で国境越えの一家4人凍死 インド警察、不法入国に関与の3人逮捕
(CNN) インド人の一家4人が米国とカナダの国境地帯で昨年凍死した事件に関連して、移民の闇取引業者とされる男3人がインド西部で逮捕された。警察が18日に発表した。
アーメダバード警察によると、容疑者3人は殺人、人身売買、共謀、殺人未遂などの疑いで警察に勾留されている。
また、インドのグジャラート州からカナダ経由で米国を目指す不法移民をそそのかした疑いももたれている。
3人は不法移民11人がかかわったとされる事件をめぐり、ガンディナガルとアーメダバードで15~17日にかけて逮捕された。11人の中には昨年1月、徒歩で米国への国境を越えようとして凍死した一家4人も含まれる。
警察によると、11人の一行はカナダのトロントからバンクーバーへ連れて行かれ、マニトバ州のウィニペグで業者に置き去りにされて、自力で国境を越えようとした。
一家4人は暴風雪の中でグループと離れ離れになり、2022年1月19日、マニトバ州の町エマーソン付近で凍死した。
カナダの公共放送CBCによると、検視の結果、夫婦と11歳および3歳の子どもは過酷な天候にさらされたために死亡したことが分かった。
警察によると、この事件に関連してほかにも、不法入国に加担したとされるカナダと米国の業者2人が指名手配されている。