ウクライナ軍、英国で訓練受けるパイロットを選出
(CNN) ウクライナのシュミハリ首相は5日、英国で戦闘機の訓練を受けるウクライナ軍のパイロットのグループが選出されたと明らかにした。
シュミハリ氏はSNSテレグラムの投稿で、ウクライナを訪問中の英国のクレバリー外相に感謝を伝えたと発表。同外相が「先頭に立ち、『戦闘機連合』の創設を進めている」と述べた。ウクライナは同国へ戦闘機F16を供与するための「戦闘機連合」の実現を訴えている。
シュミハリ氏はSNSへの先の投稿で、パイロットは英国に向かったとしていたが、情報を更新し、英国で訓練を受けるパイロットが選出されたと述べた。
英国は米国製のF16を保有していないが、ウクライナのゼレンスキー大統領による先月の訪英を受け、ウクライナ軍のパイロットらに基礎的な訓練を施すと約束。これを受ければ従来と異なる種類の機体にも適応できるようになるとの見方を示していた。
米国のバイデン大統領は先月19日、広島での主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、ウクライナ軍パイロットに対するF16の操縦訓練を支持する考えを表明した。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表も同月、操縦訓練が複数のEU加盟国で始まったと明らかにした。
これまでポーランド、デンマーク、オランダが訓練に携わる意向を表明している。オランダは先月26日、取り組みの主導に協力しつつも、実際にF16をウクライナへ供与するかどうかはまだ決定していないと述べていた。