拘置所で集団脱獄 1人死亡、13人が逃走中 パキスタン
パキスタン・クエッタ(CNN) パキスタン南西部バルチスタン州の拘置所で集団脱獄事件があり、入所者1人が死亡した。警察は逃走中の13人の行方を追っている。
脱獄は6月29日、バルチスタン州チャマンの拘置所で発生。現地の当局者によると、朝の祈りのために監房から出された入所者17人が看守に襲いかかった。
入所者は2人の看守を力で圧倒して銃を奪い、警察と男たちの間の乱闘に発展。警官3人が入所者に襲われて負傷した。
警察は男たちに発砲して1人を射殺、2人を負傷させた。別の1人はその後警察に出頭したが、残る13人が逃走を続けている。
入所者は全員が殺人、強盗、薬物所持などの罪に問われ、裁判を待っていた。
拘置所はアフガニスタンとの国境から3キロしか離れておらず、当局は脱獄者がアフガニスタンへ脱出した可能性もあるとみて、国境周辺のパトロールを行っている。
同拘置所には普段、25人ほどの警官が常駐しているが、先週はイスラム教の祭日「イード・アル・アドハ(犠牲祭)」のためにシフト勤務の警官が大幅に減っていた。
チャマン警察は、同拘置所に勤務していた警官3人を含む10人を停職処分とした。