サイクロン上陸、インドとパキスタンに豪雨と強風もたらす
イスラマバード/ニューデリー(CNN) パキスタンとの国境に近いインド西部グジャラート州にサイクロンが上陸した。吹き荒れる強風で木々が折れ、電柱が倒れる被害が出ている。
米軍の合同台風警報センターによると、 上陸時のサイクロンの風速は約29メートルだった。
サイクロンが内陸へゆっくりと移動するのに伴い、暴風と高潮の脅威は軽減が予想される。一方で洪水は、数百万人の住民にとって向こう48時間で最も甚大な被害をもたらすとみられる。
大雨警報はインド北西部で17日にかけて引き続き発令される見通し。予想降雨量は150~250ミリだが、多いところでは500ミリに達する可能性もある。
パキスタンでは気象当局が、南部シンド州での大規模な砂塵(さじん)嵐や激しい雷雨について警告。非常に大量の雨を含んだ風速約22~27メートルの突風が吹くとした。
インドのテレビ局が報道した動画や画像は、川と化した道路や強風で曲がった木々、洪水で腰まで水に浸かった状態の人々を捉えている。
現地時間の16日午前の時点で、パキスタン、インド両国に死者の報告はない。ただ今週、4人の少年がインドの金融の拠点であるムンバイの沖で溺死(できし)している。
インドの軍隊と沿岸警備隊は、救助活動の準備を整えている。