米サンフランシスコ行きの印旅客機、ロシアに予定外の着陸 技術的問題で

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米サンフランシスコ行きのエア・インディア便が技術的な問題のためにロシアに着陸した/Francis Mascarenhas/Reuters

米サンフランシスコ行きのエア・インディア便が技術的な問題のためにロシアに着陸した/Francis Mascarenhas/Reuters

(CNN) インドから米サンフランシスコに向かっていたエア・インディアの旅客機が航路を変更し、ロシア極東のマガダン空港に着陸した。エンジンの1つに技術的な問題が発生したためだという。着陸は安全に行われた。同社が声明で明らかにした。

当該の機体は乗客216人、乗員16人を乗せたエア・インディアの173便。同社は7日に代替機を運航し、乗客乗員を全員マガダンからサンフランシスコに向かわせる予定。

乗客乗員は現在、マガダンのホテルに滞在していると、エア・インディアの広報担当者が声明で述べた。

また乗客を目的地へ安全かつ速やかに到着させるため、当局からも協力を得ているとした。

ロシアは数多くの西側諸国に対して領空での運航を禁止しているが、エア・インディアなど一部の航空会社は引き続きロシアの上空を飛行している。

ロシアの航空当局は6日、エア・インディアに対し、代替機をマガダン空港に送る許可を出したことを明らかにした。

当局がSNSテレグラムに開設した公式アカウントによると、代替機はモスクワ時間の同日午後9時35分にインドを出発予定。7日の同午前6時にマガダン空港に着陸する見込みだという。

米国務省のパテル副報道官は「米国行きの便がロシアでの緊急着陸を余儀なくされたことは認識している。現在引き続き状況を注視している」と述べた。

同便を利用している米国人の人数について確認はしなかったものの、「当然米国人が搭乗している公算は大きい」とパテル氏は指摘した。

その上で、必要なら米国が乗客名簿を調べるなどの措置を講じる可能性もあると付け加えた。

また当該の機体の交換部品に関して、米国がロシアに対する制裁品目から除外する必要があるのかどうかは明言しなかった。

ロシアの領空を一部の航空会社が使用することについては議論も起きている。

エア・インディアの最高経営責任者(CEO)は5日、航空会社の経営幹部らの会合でロシアの領空の使用を擁護。自社の業務はインドという国家が提示する規定の範囲内に収まっていると強調した。

一方、米ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOは5日、記者団とのやり取りの中で、米国人を乗せた旅客機がロシアへの着陸を強いられる恐れもあるとの見解を既に示していた。ロイター通信が報じた。

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