西オーストラリアでクジラが集団座礁、51頭が死ぬ
(CNN) オーストラリアの西オーストラリア州でクジラの群れが座礁し、地元当局によると50頭以上が死んだ。
西オーストラリア州の自然保護当局がフェイスブック上で発表したところによると、同州南部の海岸で25日朝、ゴンドウクジラの一種、ヒレナガゴンドウの群れが見つかった。
このうち51頭は夜のうちに死んでいた。現場では当局のスタッフやボランティア数百人が、残る46頭を沖へ戻そうと救助作業に取り組んだ。
SNSに投稿された動画には、数十頭のクジラが浅瀬に横たわったり、仰向けになったりして尾びれを動かす様子が映っている。別の動画では、クジラ同士が身を寄せ合ったまま動かない姿も見える。
当局者らは市民に、現場周辺はストレスを受けたクジラやサメがいて波の危険もあり、重機や船が行き交っているとして、近づかないよう呼びかけた。
ヒレナガゴンドウは南半球や北大西洋に生息し、成長すると体長7.6メートルにもなる。
専門家によると座礁の原因は不明だが、シャチなどの天敵から逃れようとしていた可能性もある。
オーストラリア南東部タスマニアの沿岸部では昨年9月、約200頭のゴンドウクジラが座礁し、このうち助かったのはわずか35頭だった。同島では2020年にゴンドウクジラ450頭が打ち上げられ、クジラの集団座礁としては現地での最大規模を記録した。
今月16日には、英スコットランド北西部の島にゴンドウクジラの群れが打ち上げられ、50頭以上が死んでいた。