首都キーウの母国像、ソ連時代の標章をウクライナ国章に入れ替え

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キーウにそびえ立つ像の盾にウクライナの国章である「三つまたの矛」が取り付けられた。/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

キーウにそびえ立つ像の盾にウクライナの国章である「三つまたの矛」が取り付けられた。/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナの首都キーウの高台にそびえ立つ母国像(祖国記念碑)の盾から旧ソ連時代を象徴する「鎌と槌(つち)」の標章が撤去され、代わってウクライナ国章の三つまたの矛が取り付けられた。

ウクライナ文化省は「我々の文化とアイデンティティーの復活における新たな段階が始まる。ソビエトとロシアの象徴の最終否定だ」とコメントしている。ロシアの標章を撤去する作業は1週間かけて行われ、6日に完了した。

鋼鉄製の女性像の高さは102メートル。建設が始まったのは1979年で、像が左手に掲げ持つ盾にはソ連時代を象徴する鎌と槌の標章が刻まれていた。

作業員がソ連時代の「鎌と槌(つち)」のエンブレムを取り外す様子/Valentyn Ogirenko/Reuters
作業員がソ連時代の「鎌と槌(つち)」のエンブレムを取り外す様子/Valentyn Ogirenko/Reuters
ウクライナの国章が取り付けられた鋼鉄の像/Roman Pilipey/AFP/Getty Images
ウクライナの国章が取り付けられた鋼鉄の像/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

これに対してロシア外務省報道官は6日、「キエフは『母国』像に三つまたの矛を設置した」とSNSに投稿。「これこそキエフの政権とそれに率いられるサイボーグたちの本性だ。母の名を変えることはできない。彼女は一つ。唯一できるのは愛することのみだ。そして彼らはその方法を知らない」と書き込んだ。

ウクライナ政府は国家としてのアイデンティティーを高めるため、旧ソ連時代の名称を廃止する一環として、首都の名称をロシア表記のキエフ(Kiev)からウクライナ表記のキーウ(Kyiv)に改めていた。

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