クリミアとヘルソン州を結ぶ2つの橋で爆発 「ウクライナのミサイル攻撃」と親ロ派
(CNN) ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ2本の橋で、6日に爆発があった。同州の親ロ派トップ、サリド氏は、ウクライナ軍によるミサイル攻撃だと発表した。
サリド氏によると、撃ち込まれたのはすべて英国がウクライナに供与した長射程の巡航ミサイル「ストーム・シャドー」だった。
同氏は、どちらの橋も軍用ではなく、民間人が使用していると強調。一方の橋に沿ったガスのパイプラインが爆発し、ヘルソン州ヘニチェスクの住民2万人へのガス供給が止まったと指摘した。
さらに「こういう卑劣なミサイル攻撃は許されない。傷ついた動物が反撃してくるようなものだ」と非難し、ウクライナ側による民間人への「腹いせ」だと断じた。また、ウクライナ侵攻を意味する「特別軍事作戦」にはなんの影響もないと強調した。
同氏によれば、爆発でけが人は出ていない。橋の通行は同日中に再開する見通しだという。
4日には、ウクライナ軍が黒海沿岸にあるロシアの港を攻撃し、軍艦を破損させていた。
ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は、ロシア船やクリミアの橋に対する攻撃について、ウクライナ領内での合法的な作戦だと主張。ロシアがこうした爆発を止めたければ、ウクライナの領海、領土から出ていくのが唯一の道だと述べた。
ウクライナ軍はまた、ロシア本土への攻撃も強めている。ロシアの首都モスクワのソビャーニン市長は6日、同市へ向かってきた無人機1機を撃墜したと発表した。