ミサイル攻撃で両脚失った少女、義足でマラソンに参加 ウクライナ

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ベッドに横たわるヤナ・ステパネンコさん=2022年5月、ウクライナ・リビウ/Emilio Morenatti/AP

ベッドに横たわるヤナ・ステパネンコさん=2022年5月、ウクライナ・リビウ/Emilio Morenatti/AP

(CNN) 昨年ウクライナ東部クラマトルスクでロシア軍の攻撃に巻き込まれ、両脚を失った少女が3日、同国西部リビウで開催された市民マラソン大会に義足で参加を果たした。

ヤナ・ステパネンコさん(12)は昨年4月、少なくとも50人の死者が出たクラマトルスク駅へのミサイル攻撃で、両脚を失う重傷を負った。その後リハビリのため、米カリフォルニア州サンディエゴに家族とともに9カ月間滞在し、先月帰国していた。

リビウのマラソン大会は毎年恒例の行事だが、昨年はロシアによる軍事侵攻で中止された。今年は「リビウ・アンブロークン(不屈の)ハーフマラソン」として復活し、約1900人が参加した。

ステパネンコさんは、手足を失っていたりつえを使ったりする成人男性らに交じり、元気よくスタート。70メートルの距離を走った。

地元市議会のサイトによると、ステパネンコさんは最近、日常の義足とは異なるスポーツ義足を使い始めたばかり。「慣れていないから少し怖いけれど、同じように脚を失った子どもたちを応援したい。私の姿を見せて、自分も走れるという気持ちになってほしい」と話した。

大会の主催者は公式ページ上で、当日はロシアの侵攻が始まってからから557日目に当たると指摘。「ウクライナは72時間で陥落すると予想されていたが、557日目を迎えるまで走り続けた。そして今後も、勝利というゴールまで走り続ける」と表明した。

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