アンドリーウカ解放、バフムート周辺への進軍に重要 ウクライナ軍幹部
(CNN) ウクライナ軍の幹部は15日、東部バフムート周辺の激戦地にある村アンドリーウカが解放されたことに触れ、「さらなる前進」のために極めて重要な成果だとの認識を示した。
第3強襲旅団の副指揮官、マキシム・ゾリン氏はSNSテレグラムで「この地域でのウクライナ軍の任務はバフムートを包囲することだ。これはアンドリーウカなしでは達成できない」と述べた。
また、アンドリーウカの解放で「鉄道の完全支配が可能になり、さらなる攻勢の拠点になる」とも指摘した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日夜の演説で、アンドリーウカ奪還を「重要な待望の成果」と位置付け、第3強襲旅団や奪還に関わった全員を称賛した。バフムート近郊のクリシチウカ村とクルディウミウカ村では今なお戦闘が続いているという。
アンドリーウカはバフムート南郊の村で、ウクライナによる奪還は象徴的にも戦略的にも軍にとっての勝利といえる。
バフムートはドネツク州北東部に位置し、ルハンスク州からの距離は約21キロ。
ロシア軍は5月、数カ月に及んだ激戦の末にバフムート制圧を主張した。ロシアの前進を支えた民間軍事会社ワグネルは激しい戦いで大損害を被った。