イタリア北部で暴風雨、ミラノやトスカーナで洪水被害
ミラノ市によると、樹木や足場が倒壊したり、屋根瓦が吹き飛ばされたりする被害が広がっており、一部地域では電力の供給をストップして寸断された送電線を撤去する作業を行っている。
イタリア中部のトスカーナでも洪水や倒木、土砂崩れなどの被害が発生した。当局者によると、24時間の雨量は257ミリに達し、この季節の1カ月の雨量を超えた。
北東部のベネチアも、アドリア海を北上する強風によって水が押し寄せ、満月の高潮に伴って154センチという異常な潮位を観測した。潮位の過去最高は1966年に観測された194センチだった。
ベネチア当局者は、2020年に完成した防潮堰(ぜき)の「モーゼ」がなければ、建物の70%が水に浸かる記録的な洪水が発生していただろうと話している。