中国新疆、キルギス国境付近でM7.1の地震 負傷者多数の報告
香港(CNN) 中国新疆ウイグル自治区で23日未明、マグニチュード(M)7.1の地震が発生し、多数の負傷者が報告されている。
国営新華社通信によると、地震は午前2時すぎ、キルギス国境に近いアクス地区ウシュトゥルファン県で発生。震源付近の民家2棟が倒壊し、主要な送電線2本に被害が出たが、電力はまもなく復旧した。
鉄道当局はただちに被災地の路線を封鎖し、列車27本の運行を停止した。
国営中央テレビ(CCTV)は、震源から約26キロ離れた町で3人が病院に収容されたと伝えた。民家のがれきから子ども1人が救出された。
被災地にはすでに200人近い救急隊員が派遣され、さらに数百人が動員される見通し。
中国地震ネットワークセンターによると、同日午前11時までにM3を超える余震が50件以上観測された。
CCTVによれば、震源は県中心部から約50キロ離れた、標高3000メートル以上の遠隔地。半径20キロ圏内に5つの村が点在している。
遠く離れた自治区南部のカシュガルやホータンでも激しい揺れを感じた。住民がSNSに投稿した映像には、照明器具が揺れて床に落下したり、冬用の上着と毛布に身を包んだ住民らが路上に避難したりする場面が映っている。夜間の最低気温は零下10度まで下がった。
ロイター通信によれば、カザフスタンの最大都市アルマトイでも、住民らが厳寒の中、パジャマ姿のまま家から逃げ出して屋外に集まった。さらに西方のウズベキスタンでも揺れが感じられた。
中国では昨年12月、北西部で大規模な地震が起き、甘粛省と青海省で計151人が死亡していた。