紅海で中ロの船舶の安全航行は保証、商船攻撃のフーシ幹部
(CNN) 紅海で商船などへの襲撃を繰り返すイエメンの反政府武装組織「フーシ」は20日までに、中国とロシアの船舶に関しては同海域での安全航行を保証するとの立場を示した。
フーシの上位幹部とするアルブカイティ氏がロシア政府系紙「イズベスチヤ」との会見で表明した。イランが後ろ盾のフーシが紅海で狙うのはイスラエルとその協調国の船舶のみに限るとも述べた。
「中ロ両国を含む他の諸国の船舶は脅威を受けない」と説明。「航行の自由はイエメンにとっても重要な役割を持つ」と続けた。フーシは紅海での船舶への攻撃について、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルが仕掛ける戦争への報復行為と主張している。
同幹部はイスラエルなどの船舶は紅海での安全航行ができるわずかな機会も持っていないとし、「攻撃は今後も続行する」と宣言した。
フーシの脅威については米英軍などがイエメン内の拠点を空爆し、その軍事能力の無力化を図る作戦に踏み切っている。ただ、十分な成果は得ていないとの指摘も出ており、フーシによる米国が保有、運航する船舶へのミサイル攻撃も止まっていない。