ガザの通信網、遮断1週間に 復旧見通しなし
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で通信がほぼ全面的に遮断されて1週間がたった。昨年10月7日にイスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突が始まってからガザの通信は度々遮断されているが、今回は最も長く続いており、復旧する見通しはない。
英国のネット監視団体「ネットブロックス」によると、昨年10月以降、ガザの通信遮断は9回目。
今回は12日から通信が遮断されており、18日で1週間となった。物理的、ワイヤレスいずれででも通信できず、携帯電話も使えない状態となっている。
イスラエルはこれまでに、意図的にガザの通信を遮断していると非難されている。これについて同国はコメントしていない。
ネットブロックスのディレクター、アルプ・トルカー氏はCNNに、今回の通信障害の原因を断定することはできないが、ガザとイスラエルを結ぶファイバー回線が物理的に損傷した可能性があるとの見方を示した。
ガザで通信サービスを提供している主要プロバイダーの1社であるオレドーは、今回の遮断が始まった際に「通信・インターネット会社に供給する主要な回線が繰り返し損傷している。このためにガザ地区の南部と中央部では当社の全サービスが停止している」と説明した。
今回の通信障害について、イスラエル軍は声明で「ガザ地区では戦争が行われており、続いている紛争により一時的にインターネット接続が中断されることがあることを忘れてはならない」と述べた。