イスラエル軍、人質捜索でガザの墓地から遺体掘り起こす
(CNN) イスラエル軍は18日、今週初めにパレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニスにある墓地を激しく破壊し、遺体を運び出したのは、昨年10月にイスラム組織ハマスに連れ去られた人質の遺体の捜索の一環だったとCNNに明らかにした。
イスラエル軍が遺体の掘り起こしを認めたのは初めて。
イスラエル軍が破壊した後の墓地をとらえた映像には、埋葬地がブルドーザーで掘り起こされ、墓が損壊し、遺体の一部が見える状態になっている様子が映っている。
墓の破壊についてCNNがイスラエル軍にコメントを求めたところ、同軍の報道官は、人質の救出と人質の遺体を見つけて家族に返還することは、ガザにおける主要任務の一つであり、遺体が搬出されたのはそのためだと明らかにした。
報道官は「人質の身元確認作業は安全な別の場所で行われ、遺体は最適かつ専門的な状態に置かれ、敬意を持って扱われることが保証されている」と説明。人質のものではないと判断された遺体は「尊厳と敬意をもって返還される」という。
国際法によると、墓地への意図的な攻撃は、墓地が軍事目標になったという非常に限定された状況を除き、戦争犯罪にあたる可能性がある。
イスラエル軍が墓地から遺体を搬出したとの報告はソーシャルメディア上で拡散し、この行為に怒っている人々によって共有されている。