モルディブがイスラエル人の入国禁止、ガザの戦争理由に
(CNN) 高級リゾートと白砂のビーチで知られるインド洋の島国モルディブが2日、イスラエル人の入国を禁止すると発表した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザで続けているイスラム組織ハマスに対する戦争を理由としている。
大統領府の発表によると、イスラエル人の入国禁止は内閣からの勧告を受け、ムイズ大統領が決定した。国の法律を改正し、同措置を監督する内閣の小委員会を設置する。
これを受けてイスラエル外務省は、モルディブへの渡航自粛を国民に勧告するとともに、モルディブ滞在中の国民に対しては出国を検討するよう促した。もし何らかの理由で苦境に陥った場合でも、支援は難しいとしている。
ムイズ大統領はまた、パレスチナ支援に向けた特使を任命し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNWAR)と連携してパレスチナを支援するための資金を募ると発表。「パレスチナと連帯するモルディブ国民」のスローガンを掲げて全国的な集会を行うと表明した。
この数日前、ムイズ大統領は、ガザ南部ラファの避難民キャンプに対するイスラエルの空爆を非難していた。この空爆ではパレスチナ人少なくとも45人が殺害され、200人以上が負傷していた。
ムイズ大統領は「モルディブ政府および国民と共に即時停戦を呼びかけ、暴力の停止と妨げられない人道アクセスを求める」とX(旧ツイッター)に書き込んでいた。